こんにちは!
ドローンを始めたいけど、何をどうしていいかわからない、とお困りではありませんか?
法律の理解や必要な手続きをしないまま飛行させ、法律違反や事故を起こすことがないようにしましょう。
今回は購入してから飛ばすための必要な手続きや、やっておいた方が良いことをまとめました。
また動画でもまとめてますので、こちらも参考にしてみて下さい。
ドローンの始め方
保険加入
今のところ義務化はされていませんが、墜落・衝突などもしもの事故に備えて加入したほうが良いでしょう。
ドローンによる事故の可能性は、どんなに気を付けていても風やバードアタックなどの影響でゼロではありません。時に重大事故につながる可能性もあり、取り扱いする者の責任を大きく問われます。
保険に加入して備えることも責任の一つだと思います。
ドローンには賠償保険と機体保険、2つの保険があります。
賠償保険・・・不慮の事故や操縦ミスによる事故で、第三者に怪我をさせたり、物品を壊した時の損害を補償する保険です。
機体保険・・・不慮の事故や操縦ミスによる事故で、機体が壊れてしまった時に保障される保険です。落雷や水没、盗難にも対応している保険も多くあります。※保険会社や契約内容によって保障される内容が異なります。契約する際によくご確認ください。
国土交通省への包括申請(飛行に係わる許可・承認)
1年ごとにドローン情報基盤システム(DIPS)から申請します。
機体の情報、パイロットの情報、飛行マニュアルなどを登録します。
申請から許可・承認書が発行されるまで約2週間程度。(10日開庁日)
包括申請で許可・承認される飛行
- 人口集中地区の上空での飛行
- 夜行飛行
- 目視外飛行
- 30m未満の飛行
- 危険物輸送
- 物件投下
飛行場所の地権者の許可
包括申請を取ったからと言ってどこでも自由に飛ばせるわけではありません。
民法207条の「土地の所有権」により土地所有者の許可が必要になります。
包括申請をしていたとしても、土地所有者の承諾なしに、他人の土地の上空を飛行させることはできません。
田んぼや河川、山林なども例外ではありません。
飛行情報共有機能(FISS)への登録
飛行情報共有機能(FISS)へ飛行前の情報登録が義務付けられています。
飛行前に、気象、機体の状況及び飛行経路について、安全に飛行できる状態であることを確認する。また、他の無人航空機の飛行予定の情報(飛行日時、飛行経路、飛行高度)を飛行情報共有システム(https://www.fiss.mlit.go.jp/)で確認するとともに、当該システムに飛行予定の情報を入力する。ただし、飛行情報共有システムが停電等で利用できない場合は、国土交通省航空局安全部安全企画課に無人航空機の飛行予定の情報を報告するとともに、自らの飛行予定の情報が当該システムに表示されないことを鑑み、特段の注意をもって飛行経路周辺における他の無人航空機及び航空機の有無等を確認し、安全確保に努める。
国土交通省 飛行標準マニュアル 2-8-(2)より参照
まずはアカウントを作成し、飛行前にその都度、飛行情報を共有しましょう。
共有する飛行の情報
- 飛行日時
- 飛行経路
- 飛行高度
- 機体情報
- パイロット情報
- 飛行ルール
ここまでのSTEPを全てクリアした上でドローンを飛行させる事が可能になります。
飛行前だけじゃない、飛行後の報告義務
3か月毎の飛行実績の報告
包括申請で許可・承認された飛行を行った場合、
3か月毎、無人航空機許の可承認に基づく飛行実績報告書を提出する必要があります。
ドローン情報基盤システム(DIPS)から報告します。
また無人航空機許の可承認に基づく飛行実績報告書は専用の様式があり、国土交通省のHPよりダウンロードすることができます。
報告内容
報告書(許可承認内容、報告内容等)別紙1-飛行の日時等(飛行日時、飛行形態、機体情報、飛行場所、飛行時間)別紙2-飛行場所やルートの地図
※2022年現在は報告義務はなくなりました。
しかし飛行実績の提出が求められた際には速やかに提出しなければなりません。そのため今まで通り、飛行実績の記録の作成は必要です!
200g以上のドローンを始めるためのSTEP!まとめ
こうしてみると大変そうに感じますが、慣れてきて習慣化するとそんなに大変なことではありません。
包括申請は年に1度ですが、個別申請でその都度申請が必要な飛行方法や飛行場所がありますので、忘れずにチェックしておくことが大切です。
地権者からの承諾は、日ごろから地域の方々と仲良くなったり、ルールを守って飛行している事をアピールしておくと飛ばしやすくなります。
FISSへの情報共有は5分もあれば終わります。
但し、FISSのシステムはすごく重くてPCからでないと出来なかったり、エラーやメンテナンスも多かったりで使いたいときに使えない事もあるので、予め飛行プランが決まった時点で共有しておくといいと思います。
システムが使えないときはメールで送る必要があり、すごく面倒でしたので是非改善して頂きたいものです。
飛行報告の書類作成は溜めずに、その都度作成しておくことをお勧めします。
3か月分まとめて作るのはすごく大変です。