最近のお仕事のご依頼の8割がSNS動画の制作です。企業様や経営者様にとってそれだけSNS動画が重要視されていると実感しております。
同時に社内やご自身で制作されたいというお話もお聞きします。
前回は伝わる動画の作り方について簡単に記事を書いたのですが、今回は企画構成と台本の作り方について記していきます。
簡単に言うと、伝えたい事を明確化して、ストリーに仕上げる作業です。
企画構成がより具体的にイメージできていれば撮影も編集も格段に楽になります。
最近、SNSマーケターの方とお仕事をさせていく機会を頂きました。その方はプラットフォームごとにバズる動画の構成を秒単位で研究してる方で、頭一つ抜きに出るとは正にこういうことだなと感銘を受けました。
そこで得た情報もちゃっかり載せていこうと思うので是非読んで頂けたらうれしいです。
また普段のお仕事で私が使っているSNS用の構成台本のテンプレートもシェアしたいと思います。こちらはSNS動画に限らずどんな動画にもお使いいただけます。
記事一番下のダウンロードリンクからGoogleドキュメントファイルかPDFでダウンロードが可能です!
もちろん無料ですのでご自由にお使いください。
1.どんな動画にしますか?〈企画〉
あなたが伝えたいことは?
私のYouTubeや個人のインスタのような軽いノリのVlogの場合は企画構成などは行いませんが、お店の周知や集客などある程度の成果を求る場合にはしかっりとした企画や構成を行います。マーケティングに関わる大切な作業です。
大事なのは
- 主役は何ですか(人・物・事)
- 伝えたいことは何ですか?
- 誰に向けて発信しますか
○○についての××を伝えたいという思いを大切にしてください。
伝えたいことがたくさんある場合は、伝えたい事のテーマごとに複数の動画を作るのがおすすめ。
あれもこれも入れ込むと、伝えたいことがぼやけてしまいます。
2.どんなストーリーで伝えますか?〈構成・台本作り〉
主役を光らせるストーリーの道筋を作っていきます!
動画マーケティングでこあれこれセオリーがあるのですが、細かく話すとむずかしくなってしまうので、今回は簡単に進めていきます。
1.ファーストインパクト・興味関心
動画の一番最初のシーンはこの動画を見るかどうかを決定づける大事なシーンです。
インパクトと簡潔さが大事です!
instagramのリールやTikTokなどのショート動画では最初の2秒、YouTubeなどの長めの動画では6秒~15秒と言われています。
その動画を象徴するインパクトがある映像やこれから起こることを連想させるワクワクする映像とインパクトがあるキャッチコピーで誘い込みます。
またここで見せすぎると、そこで見るのをやめてしまうので、短く簡潔に!
2.それとは一体何か簡潔に見せる
商品やお店など、1-1のチラ見せしたものが一体何なのか簡単に触れる。
3.この動画を見るべき理由
この動画をみるどんな情報が得られるのか。
どんな気持ちになるのか。
次の展開への前振りです。
よく見かけるところでは、○○って○○なの?どうやって○○してるの?などの〈問題提起〉や、○○してみた!お話のお聞きしました!などの〈前振り〉です。
4.検証・根拠の裏付け
問題提起や前振りしたお題にたいしての、答えを導くための動画。
検証したり、比較したり、レビューしたり、インタビューなどで、根拠の裏付けをします。
5.締め、結論・まとめる
結論を示して、しめる。
また詳細や購入を他のサイトに誘導するのもあり。
[adchord]3.台本の書き方
ストーリーを台本にしていきます。
お仕事の場合、クライアントさんから聞き取りしたメモを見ながら、ストーリーを組み立てながら台本に起こしています。
こちらは普段私が使用している、SNS専用の台本のフォーマットです。
横1行に1カット分の情報を書き込んでいきます。
例えば
- 時間・・・00:00(カットスタート)3sec(カットの秒数)
- S/C・・・シーン1オープニング カット3(3カット目) どのシーンのどのカットなのか
- イメージ・・・絵コンテやイラスト、イメージに近い画像を張り付ける
- 内容・・・手元寄りから引き、社屋全体など、被写体とカメラの動き等
- ナレ・セリフ・・・どんなナレーションやセリフが入るのか
- テロップ・・・どんなテロップが入るのか
- メモ・・・注意事項や撮影の際のメモ
台本を作るメリット
撮影現場は大変バタバタしています。
特に1人で撮影に挑む場合、決められたスケージュールの中で、機材のセッティングから、背景の映り込みや、出演者の身だしなみなどにも気を配りながら、撮影を進行しなければなりません。
台本があると取り忘れを防いだり、何を撮ればいいかが一目瞭然なので現場で焦らずに安心して撮影できます。
また、この段階でナレーションややテロップが決まっていると、そのカットが何秒必要なのかが予め予想できるため、編集でカットが足りなくなるが心配がありません。
(それでも予備カットは沢山撮るとより安心。)
豆知識
動画を見た後に、ホームページや購入など次のアクションに誘導したいときの手法として、
お客様が一番欲しいであろう情報は動画内に盛り込まない。
全ての情報を出してしまうと視聴者はそれで満足して次のアクションにはつながらないのだそうです。
ちょっと情報が不足ぎみ、気になるぐらいにとどめ、次のアクションへと誘導します。
不足した情報が次のアクションで補われて、そこで初めて視聴者が満足するので、成約に繋がりやすい。
台本の作り方は如何だったでしょうか?
SNS動画のアルゴリズムはどんどん更新され、内容やプラットフォームやターゲットによってマーケティングは変わってくるので正解はありません。
ご自分のオリジナルストーリーを大切に、動画制作を楽しんでもらえたらうれしいです。
台本のフォーマット(ひな形)無料ダウンロード
最後までご覧頂きありがとうございます。
下記リンクより私が普段使用しているSNSやショート動画用絵コンテのひな形がダウンロード可能です。ご自由にお使いください。
またGoogleスプレッドシート・ドキュメントにて作成しているため、他のofficeソフトやアプリで体裁が崩れる場合があります。