先月5月のお話なんですが、庄内を代表する果物・庄内柿の摘蕾作業をお手伝いしました。
庄内柿の生産者である父のお手伝いで毎年やっているのですが、少し作業が理解できるようになってきたので、ひとつひとつ大切に育てていることを伝えられたらうれしいです。
毎年やっても思うのが、マジ大変!お父さん何十年もやってて頭上がらん。
大きく甘~く育ちますように!柿の摘蕾作業
田植えが終わったばかりの5月中旬から下旬にかけて、庄内の農家は大急ぎで庄内柿の摘蕾作業を行います。
田植えの疲れも癒える間もなく、次々と作業が追いかけてくるのでしんどい。実際サンデーファーマーの私でさえ、この時期はつらいなと思います。
摘蕾作業とは・・
摘蕾作業を御存じない方のために少しご説明しますと
大きくて形の良い甘~い柿が育つように、込み合った蕾や形が悪い蕾を間引く作業です。
柿の出来栄えを左右する大切な作業で、1つ1つ丁寧に手作業で行います。
作業開始!蕾の間引き方のポイント!
毎年、生育状況や霜や虫の発生状況が違うため、組合からの生産者への指導が少しづつ異なるようですので、大まかに父から説明を受けます。
- まずは三角や潰れていたり、形が悪い奇形を間引く。
- 葉や枝が擦れて傷がつきそうな場所の蕾を間引く。
- 残った中で1番大きい実を残す。
- 1つの枝に1個残す。
作業を始めると、例年に比べて今年2022年はすごく奇形が多い事がすぐにわかりました。
なぜなら、1つの枝から奇形を間引くと1個も残らない枝があるのです。
こんなこと初めてだ、と父も嘆いておりました。
奇形はどういった条件が重なるとそうなってしまうのでしょうか?
1日中脚立に乗って仕事をしていると、ずっと踏ん張りっぱなしなので足腰が痛いです。
おまけにずっと蕾を探して上を見上げているので、首も痛い。
父が慢性的に足腰痛がるのがわかった気がします。
作業中は足元でくつろいだり、ハンティングに勤しむ猫ちゃんたちがうらやましい。
やれどもやれども、終わらない。1日やっても1人でたったの2本だけ。
案の定、よく週末もお手伝いすることになりました。
1週間前は小さな蕾だったのに、翌週は花が咲き始めておりました。
蕾が大きくなっていたので、ハサミを使って間引いていきます。
残り3本!父と今日で終わらせようと畑に行ったのに、父は草刈りを始めて結局午前は1人で作業する羽目に。
捨てちゃダメ!間引いた蕾の活用法!
間引いた蕾は足元にポイポイ捨てちゃいそうですが、それ超もったいない。
我が家ではよく洗い乾燥させて柿の花茶にしています。
この時期の柿はまだ消毒などの農薬散布を行っていないので、若葉や蕾でお茶を作ります。
ビタミンやミネラルたっぷりで、ノンカフェインのお茶ができます。
庭に生えているドクダミ・ササの葉・枇杷・ヨモギなども乾燥させて、柿の花茶とブレンドして沸かして飲んでいます。
P.S.庄内柿まだまだ作業はづづく!
秋には皆さんに美味しい庄内柿をお届けできるように一つ一つ丁寧に作業しております。
今回の紹介した摘蕾作業の後、6月末には摘果作業を行いました。
そして7月末から8月にはさらに間引く作業が待っています。
今後も庄内柿の生産をレポートしていきたいと思いますのでどうぞお見逃しなく!
【山形田舎暮らし】庄内柿の摘果作業!おいしい柿ができる畑の秘密大公開!