冬の雪山ロケって超大変!
吹雪でぷっぷでゅ~中、雪の羽黒山に撮影に行ってきました。
羽黒山には毎年オールシーズンで通っているのですが、毎年冬の羽黒山は足元がちょっと不安!
だって石段がただの坂になってるんだもの。
誰かが歩いてできた道がかろうじてあるんだけど、特に初っ端の随神門後の急な石段は、
おしりで滑った方安全なのでは?
と思うぐらいの下り坂になっています。
さらに私は、三脚や音声機材をザックに入れて、カメラを装着したジンバルをもっているので両手がふさがっている状態です。
(マネしちゃだめよ)
この坂道を滑らかにきれいに撮影したい。
しっかり踏ん張れる足元が必要です。
冬のロケの必需品・アイススパイクは安心してロケを慣行できます。
【白銀の羽黒山】随神門~国宝・羽黒山五重塔まで
冬の羽黒山は人が少なく、特にこんな吹雪の日はあまり人と会うこともなく、より神秘的な羽黒山を体感できます。
人間界とご神域を分かつ、随神門には左右に邪悪なモノの侵入を防ぐ門番の神々、豊石窓神(とよいわまどのかみ)と櫛石窓神(くしいわまどのかみ)が鎮座しています。
そのためか、随神門をくぐると一気に空氣が変わり、なんというか空氣がピッリっとシャキッとする感覚。
冬の静けさや冷たさは一層その感覚を鋭くさせ、より空氣を体感しやすくさせてくれます。
雪を踏みしめるザックザックという音と、空から落ちる雪がいろいろなところにあたる音、葉っぱに積もった雪がその重みで落ちる音、滝の音、流れる水の音、風の音。
足元の冷たさ、唯一出ている肌の顔面の強張り。
五感をフルに使って感じます。
そのすべてを映像に吸い込むイメージでカメラを構える。
急坂を滑るように下ると、赤い橋へ。
白銀の世界なので、赤い橋も雪をかぶって真っ白。
祓川の流れる水の音、須賀の滝の流れる音に耳を傾けながら、清らかな空氣を堪能します。
ここから先、国宝・五重塔まで深雪をかき分けて進んでいきます。
先駆者の足跡はかろうじてあるものの、積もった雪に足を取られながら進んでいきます。
しばらく歩くと、爺杉が見えてきます。
圧巻の存在感!
この巨木の偉大さ、厳粛さを表現するためのカメラポジションを探します。
そこは当然足場のない雪の中、いや雪が積もっているからこそ足を踏み入れられるような場所。
そこに三脚を立てて、五重塔をバックに映像に収めていく。
たまに風で積もった雪の表面を粉雪が舞うのがきれい。
最後は国宝・羽黒山五重塔!
つららをぶら下げて重なり合う屋根に風情を感じます。
撮影をしていると雪がやんできました。
積もった雪に反射する、木漏れ日が何ともキレイ。
冬の羽黒山ロケ
冬の羽黒山も、他の季節とは違った静けさがあり、より神秘性を感じることができました。
翌日、深雪と機材の重みで全身筋肉痛でバッキバキにになったのは言うまでもありません。
そんな思いをしてまでも撮った映像、ぜひ皆さんにも見て頂ければ嬉しいです!