6/11(日)、鶴岡市の旧朝日村地区にある不動山本明寺で東北最古の即身仏・本明海上人の生誕400年記念して行われた「火渡り」という行事に参加してきました。
不動山本明寺、本明海上人とは
出羽三山の湯殿山系真言宗のお寺で、430年以上の歴史があるお寺です。また東北最古の即身仏である本明海上人をお祀りしている事でも有名です。
本明海上人は千日の五穀断ち、さらに千日の十穀断ちなど様々な苦行を行った後、境内に土中入定し、人々を苦しみから救うべく即身仏となられました。
生前には「私が即身仏になるからにはどんな悩みにも寄り添い、どんな願いも叶えましょう」と言葉を残しています。
↓不動山本明寺や本明海上人について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓
火渡りとは
正しくは「火生三昧(かしょうざんまい)」と言われ、山を聖域とする日本古来の山岳信仰、修験道に伝わる修行のひとつ。
護摩焚きをした後の炭の上を裸足で歩くことで、日ごろの罪を焼き払い、心身を浄化する。
本明海上人の生誕400年記念「火渡り」
今年2023年は本明海上人の生誕400年、そして入定340年の記念の年。
記念に行われた「火渡り」行事にはたくさんの人が訪れていました。
地元の和太鼓チームの力強い演奏から始まり、
本明海上人がお祀りされているお堂の前で山伏の皆さん達が並び真言を唱えながらほら貝を吹いたり。
本明寺のご住職のあいさつでは、
本明海上人様は1603年に誕生され、現存する湯殿山系の即身仏の中では一番古い即身仏であり、また全国では3番目、東北では1番古い即身仏である。乱世苦しむ人々を救うべく厳しい修行の末、即身仏となり、今も人々に寄り添い見守っておられると、紹介されました。
その後、結界が張られた縄の中でご祈祷?(儀式)を行いました!
その山伏の皆さん達の姿がとにかくカッコよかったです!
太鼓やほら貝の音色が鳴り響く中、
勇ましい声をあげながら、刀や弓や斧を使った山伏作法で場を清めます。
そして薪と松の葉がくべられた護摩壇に松明で火をつけていきます。
山伏は真言を唱え続けながら、参拝者の願いが書かれた護摩木や全国から寄せられた願い事のお札を炎の中に投げ入れます。
火が弱まってから炭を均して、その上を祭壇に向かって供物を運びながら歩いていきます。
儀式が終わると、一般の参拝者も火の上を渡っていきます。
ご住職の「え~い!」という掛け声と共に背中を押され歩いていきます。
日頃の行いが悪い方は火傷するそうです。
友人は火傷はしなかったものの火傷級に熱かったと訴えてきました(笑)
私は日頃の行いが良いせいかまったく熱くなかったです(笑)
皆が渡り終えると、最後に炎を大きく燃やし山伏さんのあいさつで締めくくられました。
ちなみになんですが、、、今回の火渡りの様子をオフィシャルで撮影させて頂きました。
この秋リニューアル予定の本明寺さんのホームページに掲載される予定となっております。
ぜひそちらもご覧いただければと思います。