紅葉の最上川舟下りを体験してきました。実に小学校5年生ぶりの舟下り!
友人の紹介で最上峡芭蕉ラインさんを取材させて頂けることに!
今回はドローンでの空撮許可も頂きました。
(国交省:承認許可・最上川河川事務所:飛行許可済み)
最上峡芭蕉ラインにはYouTuber船頭さんがお2人もいらっしゃって、そちらも面白いのでぜひチャンネル登録を!
船頭役者さんは役者をやりながら船頭をやっていて顔もキャラも濃い方です(笑)
星川船長はドローンや釣りが趣味の気さくなお兄さんです。
- 船頭役者さんのYoutube 芭蕉ライン Youtubeチャンネル
- 星川船長のYoutube star river channel きよと kiyoto
最上峡芭蕉ライン舟下り体験記
最上峡芭蕉ラインさんの戸沢藩舟番所に到着!
まるで時代劇のセットのような佇まい。
旧戸澤藩の船番所を再現した建物だそうです。
受付をして船の時間まで余裕があったので先にお昼を頂きました。
併設のお蕎麦屋さん芭蕉庵さんへ。
天ぷらそばを頂きました。
天ぷらの衣がさっくさく、エビがブリッブリ、カボチャが甘い!そばもコシがあって美味しかったです。
隣の建物で打った自家製麺だとか。そば打ち体験もできるみたいです。次の機会に体験してみたいですね!
いざ、芭蕉丸へ乗船!絶景と最上川歴史探訪クルーズのはじまり!
今回は星川船長と船頭役者さんYouTuberコンビの船に乗船させて頂けることに!
芭蕉丸は30人くらい乗れる船でしたが、紅葉シーズンなので多くの便を運航中でした。
この日の紅葉は七分だそうです。
芭蕉ラインさんの舟下りでは、最上川の歴史や義経伝説、最上川が舞台になった俳句やドラマ等文化についてや、山形の民謡など船頭さんによる〝語り〟や〝歌〟を
フルコースで楽しむことができました!
山形に住んでいるのに、そしてこんなに身近にある最上川なのに、私は何にも知らなかったんだなと思いました!
この日聞いた語りの一部をまとめてみました。
最上川舟運の歴史と最上紅花
鳴子から酒田を結ぶ国道47号線ができたのは大正3年。
それまでの山形の物資は、最上川を通して酒田の港に集められ北前船に乗せて全国に運んだ。
運ばれた荷物の中でも特に高価だったのが紅花。今でも山形県の花であり特産品でもあります。
最上紅花は最高品質で高級ブランドだったため、当時金の10倍の値が付いたそうだ。
染物の赤の色・口紅の紅の原料として、多くは大阪や京都に運ばれた。
最上川を船で4・5日かけて下っていき、酒田の港に付きますと、他の荷物と共に北前船という大きな船に乗せ換えます。
そして西に向かって京都大阪を目指します。
しかし紅花だけは途中の福井県の敦賀という港で降ろしてしまいます。
人の手により大事に大事に鯖街道を陸送して京都大阪まで運ばれた。
この時代嵐などで沈没する船も多く、海に沈んでいった荷物も多かったそうだ。
ちなみに・・・炭酸飲料の消費量No.2の山形県民には欠かせない?名物パインサイダー!
パインサイダーの着色は紅花なんだそうです!果汁は0%ですけど(笑)
最上川に残る義経伝説
平安時代、源義経は頼朝に追われ、越前から船で日本海を北上。
鼠ヶ関から鶴岡を通り清川から最上川を船で昇り、平泉を目指した。
その時、義経一行の物語や史跡が残っていて、舟下りでも辿ることができる。
仙人堂
義経の旅の従者だった常陸坊海尊が一行と分かれて開基し、山伏修行の後仙人になった。舟乗りの安全と稲作を守護する神社。現在は縁結びの神社として人気のようです!
昔、最上の人たちが羽黒山に参拝に行くときに、旅の安全祈願で立ち寄った神社でもある。
馬爪岩
義経の馬がくたびれて泡をふいたので、くつわをはずして洗った場所で、岩に空いている穴は馬の樋爪の跡と言われています・・・知らんけど(笑)だそうです(笑)]
当時の船乗りたちの仕事ぶりと最上川舟唄
最上川は日本3大急流と称されるほど流れが速く、当時の船乗りたちは酒田から内陸に帰るのに苦労した。
どうやって昇っていったでしょうか?という船頭役者さんからの質問に修学旅行生の女子たちは「泳いだ」とか「犬かき」「馬かき」と珍解答を繰り返していてウケた。
陸路も山でふさがれ川を昇っていくしかない船乗りたちは、船に帆を張って西から吹いてくる風を拾って昇っていくのだそうです。
風が吹くまで舟が出せなし、風がやんだら止まって風が吹くのを待って、まさに風任せ。
なんと家に帰るのになんと30日~40日もかかった。
「早く家族の元に帰りてぇなぁ」と思いながら歌ったラブソングが最上川舟唄。
歌詞は男所帯の船乗りが船の上で煮炊きをしているもんだから、慣れない自炊で2股の大根の塩汁煮がしょっぱくて食べられたもんじゃねえ・・・みたいな感じですね。
英語版と中国語版も歌ってくれました。
最上川を有名にした朝ドラ「おしん」
私が生まれる前にやっていたドラマなので私もよく知りませんでしたが、数年前に映画化もされました。
7歳の女の子が、家族を生活を助けるために親元を離れ住み込みのお手伝いに行って、いじめられたりしながらも頑張る物語。
世界的にヒットしたんだそうです。
舞台になったのが山形県。
奉公先の酒田に行くために真冬の雪の中、両親に見送られんがら筏で最上川を下るシーンがあります(涙)
おしんの幼少時代を歌にした「おしんの子守歌」という民謡を船頭さんがミュージカル調特別編で歌ってくれました。
しんみり心にしみましたわ。
松尾芭蕉「奥の細道」と最上川
松尾芭蕉は最上川に関する俳句をいくつも読んでします。
元禄2年、夏、松尾芭蕉は梅雨の雨で増水した最上川を船で下っていたそうだ。その流れの早さを詠ったのが
「五月雨を あつめてはやし 最上川」
157日間の「奥の細道」の旅のうち43日を山形県で過ごしたそうだ。
よっぽど気に入ったんだろうなと思ったら、実際には
「船でしか行けないところが多かったから少し時間かかっちまった」
のが滞在時間が伸びた理由。
日本の滝百選 白糸の滝
最上48滝の中でも最大の落差124m。
滝の下には赤い鳥居、不動明王を祀る不動堂があります。
日本中に数ある同名の「白糸の滝」の中でも日本の滝百選に選ばれているのは、ここ最上川と静岡の滝だけです。
終点 川の駅草薙で旅を思い返す
盛りだくさんの最上川舟下りを終え、終点の川の駅草薙に到着。
約12kmを50分かけての船旅。
最上川の色づいた壮大な景色と船頭さんのトークショーを同時に見れる感じ。
映像にも残しましたし、ブログも書きましたが、伝わるかなぁ???伝わらないな??
実際に見にいって頂きたい。
舟下りが楽しめるのは秋の紅葉だけじゃありません。
これから冬は屋形船でコタツにあたりながらの雪景色。
春は桜に藤の花。夏は新緑・万緑、秋の紅葉、年に4回楽しめます!
動画でご覧になりたい方はこちらをどうぞ!
最上川芭蕉ライン舟下りと周辺情報
最上川芭蕉ライン舟下り
幻想の森
「幻想の森」は大自然の神秘とか、最上の秘境とか言われている場所で、太古の森の息吹を感じられるまさに幻想の森。樹齢1000年を越えるという巨木群がある。
道の駅戸沢
道の駅戸沢の梅ちゃん食堂で冷麺のキムチが甘辛で劇ウマでした。石焼ビビンバもおすすめです!韓国コスメも売っている。